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皆さんこんにちは
ブリヤンヌバレエスタジオの更新担当の中西です
いつも当スタジオの活動を応援いただき、ありがとうございます🌸
このたび、**11月24日(月・祝)に開催される「辻󠄀本バレエスクール発表会」**に、
当スタジオより 2名の生徒がヴァリエーション(Va)で賛助出演させていただくこととなりました✨
📍会場:門真市ルミエールホール
📅日時:2025年11月24日(月・祝)
⏰開場:16:30
🎭開演:17:00
入場無料でご観覧いただけます(※整理券等が必要な場合は事前にご確認ください)。
日々のレッスンで積み重ねてきた努力を、舞台の上で思いきり表現できるこの機会。
2人それぞれが選んだヴァリエーションを通して、
これまでの成長と、踊る喜びを感じていただけることでしょう✨
発表会というのは、踊る本人だけでなく、支えてくださるご家族・先生方、
そして観てくださる皆様にとっても心温まる時間です。
美しい照明と音楽の中で繰り広げられる、若きバレリーナたちの真剣な舞台。
きっと心に残るひとときになるはずです💖
皆さまの温かいご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。
📸発表会後には、当日の様子もブログにてご紹介予定ですのでお楽しみに🎶
皆さんこんにちは
ブリヤンヌバレエスタジオの更新担当の中西です
さて今回は
~コンクール~
「コンクールって何を評価されるの?」「何から準備すればいい?」—初挑戦でもリピーターでも、ここを読めば全体像がつかめます。仕組み→準備→当日→振り返りの順で、実務的に解説します🌟
経験型:初舞台の延長として“本番慣れ”と“課題発見”が目的。
評価型:ジャッジの点数・講評で現状の棚卸し。
ステップアップ型:上位入賞で留学・スカラーシップ・夏校に繋げる。
キャリア型:シニアで団体契約・研修生への足がかりに。
目的が決まると、演目・期日・予算・練習設計が決まります🗺️
規模:地域(ローカル)/全国(ナショナル)/国際(インターナショナル)
部門:クラシックヴァリアシオン/コンテンポラリー/グループ
年齢:キッズ・ジュニアⅠ/Ⅱ・ヤング・シニア(大会により区分が微差)
審査方式:
① 予選:動画 or 舞台 → ② 本選:舞台
一発本選式(持ち時間厳格・再演なし)
表彰:順位/入賞/奨励賞/スカラーシップ(学費補助・短期留学)🎓
① テクニック(50〜60%)
回転(ピルエットの回転軸・アンスポット)
跳躍(滞空と着地、甲の見え方)
ライン(アンデオール・エポールマン・脚の伸び)
音取り(テンポ遵守・音の“食い”)
② アーティストリー(30〜40%)
役柄理解(物語の文脈と感情の流れ)
音楽性(フレージング・ブレス)
観客/審査員とのコミュニケーション
③ ステージクラフト(10〜20%)
入退場・ポジション取り・目線
衣装/メイクの役適合・清潔感
作品全体の完成度(ミスの処理も含む)
同じ技量なら**“言葉のない物語”を語れる人**が勝ちます📖
T−12〜10週:演目決定(例:『ジゼル』ペザントV、『パキータ』より…)/楽譜→音源編集🎼
T−10〜7週:振付固め・足慣らし(基礎×作品)/動画でセルフチェック📹
T−6〜4週:通し稽古開始/衣装フィッティング/舞台サイズで立ち位置版作成
T−3〜2週:スタミナ仕上げ(通し×2本)/照明想定でキメ位置&表情を固定
T−1週:7割仕上げ→疲労抜きにシフト/睡眠・栄養管理🍚💤
前日:ハーフ通し+可動域維持/荷物パッキング✅
“できる8割+挑戦2割”:見せ場1つに全てを集約。
年齢・体格・可動域に合う役柄か?(例:ジュニアで“重厚悲劇ヒロイン”は難易度高)
音源は90〜120秒が主流。冗長な間は大胆カット✂️
振りは舞台サイズに合わせ“横移動”を入れすぎない。
基礎(バーレッスン/テクニック):週3–5
作品練(個別):週2–3(短時間×高密度)
補強:ピラティス/体幹/足趾トレを計30–60分×週2
休養:完全休養日を週1(オーバーユース防止)
動画レビュー:週1で“1つだけ直す”🎯(多指示は混乱の元)
ウォームアップ15分:股関節モビリティ→中臀筋活性→カーフ
クールダウン10分:ハム・内転・ふくらはぎの静的ストレッチ
成長期は骨端線に配慮(過度なポワント/ジャンプの連投はNG)
栄養:鉄・たんぱく・カルシウム・ビタミンD/水分は稽古前後で体重±1%以内🥤
衣装:肩紐・ウエストは舞台前に糸留め。スカート丈はアラベスクで水平が目安。
メイク:客席距離を想定し陰影強め、でも首との色差は馴染ませる。
音源:開始1秒の無音を作る/音割れ防止で-6dB程度に正規化/バックアップ2枚+スマホ。
エントリー/衣装/レッスン/振付/スタジオ/交通宿泊/写真動画/付き添い…
見積テンプレを作り、総額×1.2を予算化(突発対応)。
学校・仕事との調整は早めの根回しが吉。
海外は保険・ビザ・語学サポートも忘れず📝
到着90分前:受付→楽屋確認→ストレッチ
60分前:メイク・衣装最終調整→ルーティン通し
30分前:舞台裏へ移動、呼吸法で心拍を整える(4-4-6呼吸)
直前:要点3つだけ反芻(例:①顔の向き②一番の見せ場③最後の止め)
出番:最初の2カウントは“置く”。急がない。
終了直後:円背NG、最後まで“役の余韻”で退場🕊️
成功イメージの可視化:客席から見た“自分の理想形”を毎日10秒。
セルフトーク:「私は準備した」「最初の一歩は静かに」—短い肯定文を固定。
“ミス後のリカバリ”台詞を事前に用意(例:「次で取り返す」)。
結果は自分でコントロールできない。コントロールできるのは準備と当日の選択だけ。
複数審査員で共通指摘=最優先課題。個別指摘は相性も加味。
①基礎 ②作品 ③体づくり の3本柱に落とし込み、8週間計画を立てて再挑戦。
**入賞しなくても“学びの収穫表”**を作る(良かったこと/次やること/やめること)。
客席・楽屋での演目・他者の批評は慎重に(SNSも含む)。
ルール(動画撮影可否・写真の権利)を守り、著作権・編曲権にも配慮。
審査員へのコンタクトは公的窓口経由のみ。
何よりも、子ども・生徒の**“好き”を守る声かけ**を🌈
目的・大会選定/要項熟読
演目・音源編集/衣装手配
12週逆算スケジュール作成
週サイクル(基礎・作品・補強・休養)
動画レビュー週1/講師フィードバック
体調管理(睡眠・栄養・水分)
荷物(衣装・替えタイツ・ヘア・安全ピン・音源2枚・常備薬)
当日ルーティン表
講評の整理→8週間計画
Q. 何本も出した方が入賞に有利?
A. 初挑戦は1本集中が基本。多演目は練習が分散し完成度が落ちやすい。
Q. 途中で音を外したら?
A. 止めない・顔を上げる・次の決めを丁寧に。審査員はリカバリ力を見ています。
Q. コンクールは必須?
A. いいえ。舞台経験・作品理解・目標設定の手段の1つ。合う/合わないを見極めましょう。
コンクールは、準備の質=当日の自信。勝つための最短距離は、目的を決め、逆算し、毎週“1つだけ”改善すること。結果は後からついてきます。
さあ、あなたの一歩を。舞台袖で深呼吸、スポットに向かって……いってらっしゃい🩰💫
皆さんこんにちは
ブリヤンヌバレエスタジオの更新担当の中西です
さて今回は
~適正年齢~
「何歳から始めるのがベスト?」——答えは**“目的次第”です。コンクールを目指すのか、姿勢改善や趣味なのか、ケガなく長く楽しむのか。ここでは年齢別の発達特性×レッスン内容×頻度**を整理し、あなた(またはお子さま)に合うスタートラインを提案します✨
3–5歳:プレ(準備期)…“踊るって楽しい”を育む。リズム・身体認知・集中力🧸
6–8歳:基礎形成期…バレエの約束事(立ち方・腕のポジション・音の数え方)を丁寧に📐
9–12歳:技術の土台固め…可動域と筋持久力を安全に拡げる。ポワント準備はこの頃から👟
13–15歳:テクニック開花…ターン・ジャンプの習熟、作品理解。個性と得意技を磨く🌼
16歳以降:目標別に枝分かれ…舞台志向・受験志向・趣味志向・コンテ系などに最適化🧭
大人(いつからでもOK):ウェルビーイング重視…姿勢・体幹・柔軟・音楽性で一生の趣味に🌙
年齢より大切なのは①継続頻度、②良い指導、③無理をしないの3点です。
目的:バレエの型より“からだの地図”作り。
内容:
リズム遊び(2拍子・3拍子を身体で感じる)🎶
動物模倣・フロアゲームで空間認知とバランス🦢
5–10分の集中→休憩→再集中のリズム学習⏱️
頻度:週1–2回・45–60分。
注意:股関節や膝に痛みが出る可動はNG。外反足・扁平足はジャンプより足裏アーチ作りを優先👣
この期は「できた!」の成功体験が最重要。上手さ<楽しさでOK。
目的:ポジションと姿勢の確立。
内容:
立ち方・第1〜5ポジション、アームス、プリエ/タンデュの導入
音を数える・鏡で自分を見る習慣👀
軽いジャンプ(ソーテ)で衝撃と着地の型を学ぶ
頻度:週2回が理想(1回だと忘れやすい)。
シューズ:ソフトシューズ。ポワントはまだ早い。
注意:膝・足首の“ねじれ癖”を放置しない。真っ直ぐ立つ写真を定期で撮り、変化を見える化📸
目的:可動域+体幹+基礎筋力の両立。
内容:
バーレッスンの精度UP、ピルエットの準備、アンデオール(外旋)の理解
クロスフロアでの移動、シンプルなアレグロ(小さな速いジャンプ)
プレ・ポワント(セラバンド・ルルベ保持・足趾の分化運動)🦶
頻度:週3回が理想(うち1回は基礎強化クラス)。
ポワント開始の一般目安:
年齢:11–12歳以降
条件:ソフトシューズでの安定したルルベ、体幹保持、足首の可動・筋力、継続年数2–3年以上
早すぎるポワントは足趾や成長軟骨の負担が増えるので、教師の許可が出るまで待つのが安全👟
目的:表現と技術の接続。
内容:
シングル→ダブルのピルエット、アレグロのバリエーション、ポワント基礎の積み上げ
小作品・ヴァリエーションに挑戦。呼吸と音楽性で“ただの型”から卒業🎼
頻度:週3–5回(休養日も死守)。成長痛への配慮を忘れず🌡️
補強:ピラティス・自重トレ・股関節周りの等尺保持でケガ予防🛡️
舞台・受験志向:
テクニック+ヴァリエーション研究(役の文脈/上体のニュアンス)
コンテ・キャラクテール・パ・ド・ドゥで“引き出し”を拡張
栄養・睡眠・メンタルのセルフマネジメント🌙
趣味・健康志向:
姿勢・可動域・音楽性重視。週2–3回で疲労残さない設計
仕事・学業の波に合わせマイクロ目標(3週でピルエット1回安定 など)📅
メリット:
姿勢改善・体幹・足のむくみ対策・“集中のご褒美時間”🧠
始め方:
超入門/入門クラスを選ぶ(ついていけないと楽しくない)
60–75分×週1–2回→体が慣れたら週2–3回
代謝・関節に配慮し、痛みの手前で止めるルールを徹底
シューズ:布バレエシューズ。ポワントは必須ではない(希望者は教師と相談)
補強:ヒップヒンジ・足指グーチョキパー・ふくらはぎカーフレイズで踊るための筋力を確保💪
痛みはサイン:1週間以上続く痛みは自己判断しない。
ウォームアップ→レッスン→クールダウンの三部構成。
超柔軟=正解ではない:可動域と安定性をセットで。
成長期は身長が伸びるタイミングでジャンプ量を一時的に抑えるのも戦略。
栄養・睡眠は“隠れトレーニング”。タンパク質・鉄・カルシウム・水分を意識🥛
迷ったら担当教師 or 医療専門職に相談。長く踊るための最短ルートです。
体験時に姿勢と足の使い方を具体的に説明してくれる
年齢・レベル別でクラス設計が明確
過剰なストレッチやポワント強要がない
更衣室・床材(適度な弾性床)・換気など環境が整う
目標(舞台・検定・趣味)に合わせた年間計画がある📅
3–5歳:週1–2(45–60分)
6–8歳:週2(60分)
9–12歳:週3(70–90分)+補強
13–15歳:週3–5(90分)+作品/補強
16歳以降:目的に応じて週2–5
大人:週1–3(60–75分)から
※あくまで目安。学校・仕事・体調に合わせて柔軟に🔁
Q. ポワントは何歳から?
A. 11–12歳以降+基礎力充足が一般的。年齢だけでなく教師の許可が鍵👟
Q. 男の子も遅いと不利?
A. いつでもOK。ジャンプ・回転・持久力の伸びしろが大きく、10代スタートでも舞台到達例は多い💥
Q. 体が硬い/不器用でも大丈夫?
A. 大丈夫。**反復と可視化(動画・鏡)で進歩するのがバレエ。可動域は“安全に少しずつ”**が正解。
布バレエシューズ(フィット重視)
レオタード/Tシャツ+レギンス(校則に合わせる)
飲料・タオル・セラバンド・テニスボール(足裏ケア)
ヘアゴム・ピン(まとめ髪は集中力UP)✨
適正年齢は“目的×身体の準備×良い指導”で決まる。
早いに越したことはないけれど、遅いからダメも誤り。3–5歳は“好き”を育て、6–8歳で基礎、9–12歳で土台、13–15歳で開花。大人は今が最適なスタートです。あなたのペースで、安全に、音楽と一緒に——今日から一歩を踏み出してみませんか?🩰🌟
皆さんこんにちは
ブリヤンヌバレエスタジオの更新担当の中西です
さて今回は
~世界の客席へ~
「なぜバレエは世界中で愛されるの?」——答えは、芸術の魅力だけでは語り尽くせません。そこには政治・経済・都市化・戦争・メディアなど、時代ごとの社会情勢が深く関わっています。この記事では、バレエ拡大のドライバーを“歴史×社会”の視点で一気に読み解きます✨
15〜16世紀、イタリア宮廷の祝宴舞踊がルーツ。外交儀礼としての見せ方が重視され、権力の洗練を体現。
フランスではルイ14世(太陽王)が自ら踊ることで、王権の視覚化を実践。舞踊は統治の道具に。
1661年に王立舞踏アカデミー設立。国家主導の教育制度がプロの基盤を作り、宮廷芸術から劇場芸術へ移行。
👉 要点:国威発揚と中央集権強化が“制度化(学校・劇場・資金)”を生み、バレエを持続可能な職能にした。
都市人口の増加と市民階級の台頭で、**“貴族の余興”→“大衆の娯楽”**へ。
ガス灯→電灯の導入、舞台機構の進歩が舞台美術の発展を後押し。幻想的なロマン派作品(『ラ・シルフィード』『ジゼル』)が人気に。
定期興行・サブスク型の「年次座席権」など、劇場のビジネスモデルが整備。
👉 要点:都市の余暇市場が拡大し、継続上演を可能に。観客=投資家という発想が、レパートリー形成を促進。
ロシア帝国は国費でバレエ教育・劇場を整備し、プティパ×チャイコフスキーで“古典の型”を確立。
帝国間の文化競争(英・仏・露・独・伊)が「国民様式」を育て、海外巡業で交換される。
亡命・招聘を通じた人材の流動(振付家・指導者・ダンサー)が、各地のスクールとカンパニー創設を加速。
👉 要点:国家間競争と人的ネットワークが、様式のコピー&アレンジを世界に広げた。
革命・戦争・弾圧で多くの芸術家が西欧・米国へ。バレエ・リュス以後、前衛芸術との連携が加速。
米国では移民ダンサーと財団・寄付文化が結びつき、民間資本主導のバレエ生態系が構築。
冷戦期、東側はバレエを文化外交に活用。西側は**多様な資金調達(フィランソロピー・スポンサー)**で対抗。
👉 要点:危機は流出を生むが、同時に受け皿の国でエコシステムが進化。芸術は国境を越える。
ラジオ中継→映画ニュース→テレビ放送→ビデオ・DVD→YouTube/配信へ。
録画・配信が地理・階層の壁を下げ、鑑賞人口の爆発と“推しダンサー”文化を創出。
SNSは舞台裏(リハ・クラス・ツアー)を可視化し、ファンダムと教育コンテンツを同時に拡大。
👉 要点:メディアは**再生産(教育・普及)とマネタイズ(有料配信・クラファン)**の両輪に。
19世紀ロマン派は“理想化された女性像”を称揚。20世紀後半以降、女性振付家や男性ソロの地位向上、ノンバイナリーな身体表現が広がる。
公教育と市民バレエ教室の普及で、上流階級の教養から中間層の習い事へ。
現在は**ダイバーシティ(人種・年齢・体型)**が求められ、配役・演出の再検討(異文化表象のアップデート)が進行中。
👉 要点:時代の倫理がキャスティング・演出・カリキュラムを書き換え、バレエは“生きた制度”として更新される。
アカデミー(仏),ヴァガノワ(露),ロイヤル(英),チェケッティ法(伊)などメソッドの標準化が世界の共通語に。
国や自治体の助成制度、企業メセナ、試験・級制度が再現性と流通を担保。
国際コンクール(ローザンヌ等)が才能の市場となり、奨学金→留学→就職のルートを形成。
👉 要点:教育と資格はスケール(規模化)の鍵。標準があるからどこでも教えられる。
ヨーロッパ発の古典レパートリーが、アジア・南米・アフリカへ。国際ツアーと海外提携が当たり前に。
観光政策(祝祭・フェス)や文化交流年が、招聘費用と公演枠を用意。
同時に、地域の文脈と融合したコンテンポラリー・バレエが逆輸入的に評価される流れも。
👉 要点:移動コストの低下と政策支援で、**“バレエは行くもの/来るもの”**になった。
欧州:公的助成+会員制度。米国:寄付税制+大口スポンサー。
コロナ禍で配信課金・オンラインマスタークラス・会員制コミュニティが拡張。
今日では**ハイブリッド型(興行+教育+配信+ブランドコラボ)**が主流に。
👉 要点:収入多角化が創作リスクの許容度を上げ、新作の持続性を生んでいる。
スポーツ科学の導入(筋力・柔軟・栄養・メンタル)。負傷予防プログラムと産前産後の復帰支援が定着。
シューズや床材、AR/プロジェクション、モーションキャプチャーが演出とトレーニングを革新。
データでリハ効率と舞台の安全性を両立し、プロ育成の裾野が広がる。
戦後のカンパニー創設、バレエ学校・コンクールの充実、海外カンパニー招聘の活発化。
クラシックの堅牢な教育に、和の美意識や現代演出を掛け合わせた創作が国際舞台で評価。
ファン層は「舞台+配信+SNS+スクール」で多層化し、地域発のスターが世界に羽ばたく時代へ。
アクセシビリティ:チケット価格・バリアフリー・地方格差をどう埋める?
倫理と表象:異文化・ジェンダー表象のアップデートをどう進める?
サステナビリティ:ツアー移動や美術制作の環境負荷をどう減らす?
クリエイターの働き方:雇用の安定、二拠点/兼業モデル、メンタルケアの制度化。
👉 これらは制約ではなく、新しい観客と新しい作品を生むチャンス。バレエは歴史的に、社会の変化を“取り込み直す”力が強いのです。
バレエの拡大は、
王権の可視化(政治) → 都市化と劇場経済(経済) → 帝国競争と亡命(国際関係) → メディアと教育(技術・制度) → グローバル化と多様性(文化)
という複合エンジンで進みました。
舞台の上で輝く一瞬は、社会の巨大な力学に支えられている——そう知ると、白鳥の羽ばたきも、コール・ド・バレエの一糸乱れぬラインも、時代の物語として一層胸に迫ってきます🦢💫
皆さんこんにちは
ブリヤンヌバレエスタジオの更新担当の中西です
さて今回は
~バレエの歴史~
バレエは、500年かけて「王侯の余興」から「総合芸術」へ進化してきたダンス。音楽・衣装・舞台美術・物語が合わさる“芸術の交差点”です。ここでは、起源から現代までを一気にたどり、見る楽しみが増えるポイントも紹介します✨
イタリア宮廷の祝宴舞踊がルーツ。社交ダンスと仮面劇が混ざり、幾何学的なフォーメーションで踊られていました。
1533年、カトリーヌ・ド・メディシスがフランス王家へ嫁いだことで、イタリア式の舞踊文化がパリへ。
1581年、宮廷で上演された『女王のバレエ』は“物語・音楽・踊り・装置”が統合された初期バレエの金字塔🎭
宮廷・仮面・図形的な群舞・高価な衣装。踊りは今より足元の動きが少なく、上半身とフォーメーションが主役でした。
フランスでルイ14世(太陽王)がダンサーとして舞台に立ち、芸術を国家事業化。
1661年、世界初のダンス学校王立舞踏アカデミー(後のパリ・オペラ座学校)を設立。
5つの足のポジションやテクニックが体系化され、プロのダンサーという職業が確立。
👉 ポイント:宮廷から劇場へ。観客は貴族だけでなく市民にも広がります。
18世紀、ノヴェールが『手紙』で“踊りで物語を語る(バレエ・ダクシオン)”を提唱。ジェスチャーや表情が重要に。
19世紀前半はロマン派。超自然・夢・恋がテーマ。
代表作:『ラ・シルフィード』『ジゼル』。
トウ・シューズとチュチュ(ロマンティック丈)が普及し、空気のように軽いエトワール像が生まれました🕊️
舞台はロシアへ。マリウス・プティパが壮大なプロットとテクニックで“グランド・バレエ”を確立。
作曲家チャイコフスキーとのタッグで
『眠れる森の美女』(1890)
『白鳥の湖』(改訂1895)
『くるみ割り人形』(1892)
が誕生。大コール・ド・バレエ、華麗なパ・ド・ドゥ、技巧的ヴァリエーション…**“これぞバレエ”**の型が完成✨
ディアギレフ率いるバレエ・リュスがパリで旋風。
振付:フォーキン/ニジンスキー/マシーン
音楽:ストラヴィンスキー(『火の鳥』『春の祭典』)
美術:ピカソ/コクトーなど
→ 音楽・美術・ファッションが融合し、バレエは前衛芸術の中心に。
アメリカでは亡命譚を経てバランシンが新古典主義を確立。『セレナーデ』『ジュエルズ』など、筋より純粋な動きと音楽性を前面に🎼
ソ連・英国・フランスで国立カンパニーが育ち、世界にダンサーを輩出。ロシア学派、英国学派、仏学派など“学校”の個性が形成。
末期〜現代はコンテンポラリー・バレエが台頭。
キリアン/エイフマン/プレルジョカージュ/マクレガー…クラシック技術に現代の身体感覚とテクノロジーを融合。
ダイバーシティや身体観の更新が進み、ジェンダー・人種・年齢の壁を越えた新たなキャスティングも広がっています🌈
音楽との呼吸:アダージオの“溜め”やピルエットの“乗り”は、指揮者とダンサーの会話。耳で感じると魅力倍増🎧
コール・ド・バレエ:群舞のラインとフォーメーション。小さなズレが生む生の緊張を味わって。
ヴァリエーション:各役の性格が凝縮されたソロ。拍手のタイミングは着地の“決め”で👏
衣装と美術:ロマン派は柔らかいチュチュ、古典はベル形のクラシック・チュチュ。世代差を見比べるのも楽しい👗
物語の文脈:『白鳥』『ジゼル』『ドン・キ』『ロミジュリ』…同じ演目でも演出版で解釈が変わる。演出家の“答え合わせ”を🔁
1581『女王のバレエ』—宮廷総合芸術の嚆矢
1661 王立舞踏アカデミー設立(パリ)
1832『ラ・シルフィード』—ロマン派の幕開け
1841『ジゼル』—悲恋と幻想の頂点
1890『眠れる森の美女』、1895『白鳥の湖』改訂、1892『くるみ割り人形』—古典の完成
1909〜29 バレエ・リュス—前衛芸術の震源地
1934 ニューヨーク・シティ・バレエの前身設立—新古典主義へ
21世紀 コンテンポラリー・バレエの多様化とテクノロジー連携🖥️
バレエの歴史は、宮廷の儀礼→劇場芸術→前衛との融合→多様性の時代という旅路。
トウ・シューズの先にあるのは、時代ごとに更新される“身体と言葉のない物語”です。次に舞台を観るときは、ぜひ時代のレンズを携えて。きっと、いつもの白鳥も、違う羽音が聞こえてきます🦢✨